吟詠旅譚


これは、私達が巡り会うための物語――
都から、家族から、遠く隔離され生きてきた王子。友と恩人の間で、信じるべきものに迷う少女。
異形により敬遠され、自らの存在に戸惑う三つ目の少年。精霊の力を持つ、三人の少年達の物語が交差する。
最終更新日:2017/09/16
序章
さあ、物語は幕を開けた。
ひっそりと静かに、誰に知られることもなく――。
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風の謡

失うことがどれ程容易いか、教えてくれたのは彼だった。
第三王子アルトに与えられたものは少ない。
位と宮殿、そして平穏。しかし彼の穏やかな日常は、ある日を境に一変する。
王都への急な呼び出しの先に、待ち構える人々の思惑とは。
都から、家族から、遠く隔離され生きてきた彼に、選択の時が近づいていた。
それなら千年探し続ける。あなたを、――私自身を。
魔女の国と呼ばれ恐れられる藍天梁国は、紫萌にとっての全てだった。
恩人である女帝環黎のもとで国を学ぶ紫萌はある日、『全知の塔』と呼ばれる土地で、一人の少年に出会う。
紫萌と同じ『力』を持つという彼との出会いが、彼女にもたらすものとは。

海の謡

太陽の謡

望んだものは、ただ、ただ、ありふれた日常のはずだった。
「なぜ、みんな僕を恐れるの?」
人にはあり得ない三つの目を持つラトは、いつでも自分にそう問いかけていた。
町での暮らしに憧れながら、丘で暮らすラトのもとに、ある日『禍人』と呼ばれる存在が現れる。
外伝
世界に数多、散らばるもの。
ウタイモノすら取りこぼした、それは断片の物語。
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その他
登場人物紹介
データベース
呟き処
Information

吟詠旅譚は、「風の謡」「海の謡」「太陽の謡」の三部からなる里見透のオリジナル小説です。
 
風の謡は、クラヴィーア国第三王子のアルト。
海の謡は、藍天梁国、女帝環黎の養子である紫萌。
太陽の謡は、辺境の町に住む三つ目の少年ラト。
それぞれの謡に、それぞれの主人公がいます。
彼らの際だった共通点は、ただ一つ。精霊と会話が出来ること。
 
三つの物語は近づいたり、離れたり、一定の距離を保ちながら、並行して進んでいきます。
いずれ、出会うこともあるでしょう。戦うことも、あるかもしれません。
そんな中で、三人の少年少女はどんな風に自分の命を旅していくのでしょうか。
 
三人のうち一人でも、あなたに共感してもらえる、
一緒に旅することができる、そういう誰かがいることを願っています。

※年齢制限は設けていませんが、一部に流血などのシーンを含むことがあります。
そういった描写に不快感を感じられる方にはお勧めしません。

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