のっぺらぼうと天宿りの牙卵 拾遺集

伴からの用を言付かり、久方ぶりに人里へ降りた刻雨。
その眼前に姿を表したのは、刻雨にとって幼馴染である妖狐、竜胆が人に化けた姿であった。（『晴雨』）

あやかし退治に芝居見物、温泉旅に栗ご飯。
幼少期の邂逅編や日常の風景など、往古来今、様々な場面を切り取り描いた、概ね平和な二十七本の番外編を収録。
（本書書き下ろし：『雨宿り』『矛盾』『琵琶』『石楠花』『美尾語りて曰く』『影法師』『浮墨語りて曰く』『理想』『晴雨』）

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